筒井昌秀・照子著『包括歯科臨床』（クインテッセンス出版）が刊行されたとき、いろいろなことが話題になったのですが、 もっとも注目を集めたのが、第2章「顎口腔系にはたらく力とそのコントロール」であり、また同時にもっとも物議をかもしたのも、その第2章でした。

そこには、現在、咬合療法研究会でテーマになっているほとんどの事柄が、まだ十分に整理整頓されないかたちで語られています。 それまでに筒井照子先生の講義を受けていた人たちは、機能運動と咬合面形態に関するいくつかのイラストを見て、 霧が晴れたように理解が進んだと感じたそうですが、このような議論を初めて聞く人には、依然として難解だったのが、 顎口腔機能の診査・診断であり、下顎の機能運動と咬合面形態でした。

『包括』刊行から6年、ついにその機能運動のイラストが動いたのです。何もなかった頃に比べれば、天と地ほどの違いです。是非、すり切れるまで見てください。

CONTENTS
・下顎運動解析機器の利点と注意点
・下顎運動の記録（限界運動と咀嚼運動）
・咀嚼運動を知る
・正常な咀嚼運動
・咀嚼運動から分かる咬合の異常

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